大学院生ってどんな人達?
どんな毎日を送っているの?
→さまざまな年代、さまざまな環境、さまざまな経歴を持つ院生が、
志をひとつにし、共に学んでいます。
博士前期課程
「根拠をもって自分の言葉で語ることができるように......」
私は介護老人保健施設の看護リーダーとして勤務しながら、認知症看護認定看護師、山梨県看護師職能委員として活動し、自施設や山梨県内の認知症と共に生きる方の生活の質の向上、看護の質の向上に向けて日々取り組んでいます。その中で、今後ますます多様化する高齢化社会において、多職種と協働し、社会に貢献していくためには、私自身の実践力や探究していく力を養う必要性があることを強く感じたため、大学院での学びを続けています。
専門分野である老年期は年齢の幅が広く、時代・生活・家族背景も様々です。これから私自身も経験していく老年期という未知の世界を、指導教授と熱く語り合える時間はとても貴重です。そしてその学びを看護に繋げていくことは容易いことではないということも実感しています。しかし、大学院での学びや、これまでの経験値や日常の実践に根拠をもって自分の言葉で語ることができるように、努力を続けていきたいと思っています。
大学院では他分野の学生とのディスカッションをする機会が多く、専門分野の新たな知見が得られ、看護への想いを理解し合える日常はとても充実しています。 仕事と学問の両立は時には大変なときもありますが、それにも増して学べる喜びがあります。だからこそ、大変でも続けてこられているのではないかと思います。
これからも夢に向かって、一歩ずつ着実に、楽しみながら学び続けていきたいと思います。
「出会いを大切に、看護とは何かを探す旅」
私が看護学生の時に受け持った方は、糖尿病と糖尿病性神経障害による下肢のしびれのある働き盛りの方でした。彼は、自身の血糖値を見て「薬を増やさなくていいのかな」と私に問いかけ、お菓子を食べているときには「もらったから」と話しました。当時の私は、自分が何を相手に伝えるのか、自分が伝えることで相手に何をもたらすのかに気をとられていました。今考え直すと、その人を理解することの大切さに気付いていなかったのではないかと思います。
そして、2009年から急性期病院の外来で糖尿病療養支援を行うようになりました。外来では、糖尿病を患いながら何十年も外来へ通っている方が多く、社会生活を営むために、病との付き合い方を決めていたり、迷われていたりと様々な体験をされているのだと気が付きました。しかし、自身が行ってきた看護は何かを問われた時に、言葉が出ず、大学院での学びを決意しました。大学院での学びは、自分との対峙が多かったと思います。
このような体験ができたのは、上司や同僚の深い理解と励ましがあったからと感じています。また、大学の先生方は優しく、時に厳しく、看護の専門性を問い、導いて頂いていることに日々感謝しています。そして、分野は異なりますが大学院で出会えた同期とは、看護を語り合い、励まし合い、話が尽きることはありません。この出会いを大切に、看護の専門性を探究し、慢性の疾患を持つ方々の理解を続けていきたいと考えます。
博士後期課程
「学びへの支援に感謝」
専門看護師として急性期病院に勤務していますが、臨床における様々な問題・課題を解決していくためにさらなるレベルアップが必要だと感じていました。よりマクロな視点で看護の質を改善するために、看護実践モデルやケアプログラムを探究できる臨床開発看護学分野に入学しました。遠く離れた秋田から、しかも在職しながらの進学ですが、先生や職員の皆さんの手厚いサポートとオンラインシステムの整備のおかげで、とても充実した学びができています。
「実践の効果をより明確にする研究を目指して」
私は本学の修士課程を修了し、地域全体を広域的に捉えながら療養者のニーズに沿った実践について学び、在宅看護専門看護師の資格を取得しました。そしてさらに、看護実践の効果をより明確に示すことを目標に学びを深めたく、博士後期課程に進学しました。自分の研究テーマと向き合う日々ですが、慣れた環境の本学で他領域とも繋がり、刺激し合いながら広い視点で学べる環境に感謝し、さらに自己研磨に努めていきたいです。
一年の流れ(博士前期課程)
学年開始
入学式
オリエンテーション前期授業開始
研究計画発表修士論文発表
学位授与式
後期授業開始
入学試験Ⅰ期
冬期休講
入学試験Ⅱ期
修士論文発表研究計画発表
学位授与式
学年終了